土木業界の「今」と「未来」~これからの課題とは?オリンピックに向けて!
[更新日]2017/05/10

土木業界と建築業界の違いとは、一言でいうと建築以外の全ての事業をするのが「土木業」です。
橋・高速道路・ダム・トンネルなどの、大規模な公共事業を担います。
土木業界の「今」
土木業界の強みは、何といっても景気の影響を受けにくい点です。
公共事業が主な仕事になるので、常に一定の仕事があるのです。
今の土木業界は、新しく作ることだけではなく、古くなった建造物の整備、補修も請け負っていくので、仕事には恵まれています。
土木業界が人手不足の「理由」
少子高齢化
まず、若い働き手が少なくなったことが挙げられます、
昔では考えられなかったような目新しい仕事が増え、仕事の選択肢は広がりました。
ですから、肉体労働を避ける若者が増えているのも、土木業界の人気のなさかもしれません。
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資格が必要
土木工事には、条件によって必要な資格があります。
「1級土木施工管理技士」などの資格があれば、喜んで受けいれてくれます。
資格を持っていない場合は、仕事の幅が決められてしまうのが現状です。
上の者からの指導が必要でも、少ない人数で現場を回しているので、上の者から下の者へ技術を教える時間がないのです。
東京オリンピック
人手は減っているのにも関わらず、仕事の数だけは増え続けています。
特に2020年の東京オリンピックに向かって、土木業界の仕事はたくさんあります。
ですから、慢性的な人手不足が課題になっています。
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土木業界の年収
現場で働く人の平均年収は300~350万円。
普通の会社員と同じくらいか、ちょっと少ないくらいです。
働きながら年収を上げるには、もちろん体力の維持も大事ですが、資格やスキルも必要になってきます。
土木業界はチームワークが求められます。
人間関係をスムーズに行うには、精神力も必要となってきますね。
土木業界の未来
東京オリンピックなど今後は需要が増えていく土木業界ですから、これから注目されてきます。
ですが問題なのは、オリンピックが終わってしまったらどうするのか?
ということです。
オリンピックが終わったら、一気に仕事がなくなると危惧されます。
そんな逆風をどう切り抜ければいいか?
今、時代は環境に配慮した工事に需要が傾いています。
それと同時に新しい技術も開発されることが期待されています。
土木業界は時代のニーズによって、変わっていくものなのですね。
それを上手く取り入れて、新しい地位を確立していくことがこれからの課題です。